とやの潟ウィンターキッチン2017

PROJECT

鳥屋野潟の豊かな環境を食を通じて伝える。

かつて豊かな漁場だった鳥屋野潟。「ここで潜っていたんだ」「フナや鯉、ウナギまで獲れたよ」昔の潟を知る人は語ります。潟の魚に最も脂がのる冬、鳥屋野潟の食を新潟の魅力として発信する「とやの潟ウィンターキッチン2017」を好評だった昨年に引き続き開催しました。 潟周辺のレストランやカフェでは、旬の魚や伝統野菜「女池菜」を使ったお料理、冬の鳥屋野潟をイメージした特別メニューを提供。今回初の試みとして、漁師とシェフ、市民による料理教室形式のワークショップ「大人キッチン」「こどもキッチン」を開催。 かつてあった食の営みを、地域一帯となって食文化として再編集し、つくっていく試み。ここにしかない魅力を昨年に引き続き発信しました。

鳥屋野潟周辺の13店舗で、特別メニューを提供しました。鳥屋野潟の魚と女池菜をシェフの上質な料理で楽しめる企画です。写真は、G-Terraceさんの『鯉のルーアンクルート(鯉型のパイ包み)』。中身は卵と生クリームで作った鯉のムースとモッツァレラチーズが入っています。シェフの力で鳥屋野潟の魚がフレンチに生まれ変わりました。

イベント開始2週間前に、テレビ・新聞等のメディアの方、関係者の方をお招きした試食会を行いました。その様子を放映、掲載していただくことで、期待感、結束感を高めながらスタートしました。生産者の方々も、シェフの発想で生まれた魚・女池菜料理を味わい美味しさに驚いていました。

「とやの潟ウィンターキッチン2017」フライヤー表紙

「とやの潟ウィンターキッチン2017」フライヤー中面

《鳥屋野潟の魚/鳥屋野潟漁業協同組合 増井さん》
冬に旬となる鳥屋野潟の魚。極寒の潟に、漁師は舟を出します。鳥屋野潟漁協の方々は、環境改善活動や稚魚の放流など「美味しい魚が食べられる」潟の再生にも大きな役割を果たしてきました。鳥屋野潟のさらなる発展のために、今日では地元小学校での教育活動にも力を注いでいます。

《女池菜/女池菜生産組合 早川さん》
鳥屋野潟周辺の伝統野菜「女池菜」。生産者を限定し、栽培方法や出荷基準を管理することで品質を高め、女池菜ブランドを守ってきました。商標登録時の生産組合長・早川一丸さんと、アメリカのオーガニック農場で研修を積んだ孫の辰則さんは、世代を超えて地域の食を繋いでいます。

市内小学校3校で開催した「こどもキッチン」。料理人の佐藤さんを講師に招き、鯉バーガーの調理実習と鯉のつみれ汁、ボラのフライの試食を行いました。魚の美味しさに驚いている子どもが多く「もっと食べたい」「魚嫌いだけど美味しかった」という声がありました。また前半では、漁業組合の増井さんや大野さんによる、鳥屋野潟に生息する魚や漁の講話を行い、潟の魅力を伝えることができました。企画の様子は、TVでも紹介していただきました。

地域の魅力として鳥屋野潟の魚を伝えるために、まずは大人が鳥屋野潟の魚を自ら調理し、その味わいを楽しもうと料理教室「大人キッチン」を行いました。ボラのバターソテー、鯉のカルパッチョなど日常にも取り入れたくなるようなメニュー構成で土地の食を楽しみました。